アスベストの調査を依頼するのであれば、劣化状態とその種類を知っておく必要があります。アスベストにはさまざまな種類や状態があるので、具体的にどのような状態になっているかを知っておくことによって、現場調査の際の参考になるということを覚えておきましょう。家主や施主だとしても、アスベストの知識をしっかり持っておくことが大切です。劣化状態の種類の一つに、層表面の毛羽立ちがあります。

層表面の毛羽立ちとは、吹き抜けの表層部で結合剤の劣化が起こる現象で、それによって石綿繊維が毛羽立ってくることを言います。比較的初期に現れる現象なので、この時点で劣化を防ぐことができたら、損傷拡大を防ぐことができます。他にも劣化状態の種類に、繊維のくずれがあります。繊維のくずれは、層表面がさらに悪化した状態のことで、繊維がほぐれて荒れたようになったことを言います。

吹き抜けに石綿を使用している場合に良く起こるケースです。繊維のくずれをそのままにしておくと、たれ下がりの状態になります。たれ下がりとは外力などによって層外へ垂れ下がってしまった状態のことを言い、中程度の損傷であると言えます。この状態になってしまったら、劣化が進んでいる状態なので早めに対処することが大切です。

たれ下がりをさらにそのままにしておくと、下地と吹き抜けに浮きが起きてしまうようになります。このようになったら、できるだけ早く調査をしてアスベスト除去をすることをおすすめします。

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