アスベスト(石綿)は構造が繊維状で酸やアルカリなどの腐食にも強く、耐火性能も高いなどの特徴をもっていることから、かつては建材として各現場で盛んに使用されていました。特に高度経済成長期から80年代を中心に石綿の輸入はピークを迎え日本全国の建築物には何らかの形で、石綿が使用されていたわけです。しかし時間経過にしたがって中皮腫や肺ガン・石綿肺などの健康被害が明らかになり、現在では静かな時限爆弾との別名もあるほどです。平成18年4月1日以降は配合率0.1以上の石綿は全面的に使用禁止になりましたが、今後健康被害の患者数は増加しピークを迎えると予想されています。

アスベストの危険なところは、人体に被爆する毒性は緩和されないことです。そのような点を踏まえ建物解体工事などではアスベスト調査が義務化されています。建築物および工作物の解体や補修工事を行うときには、アスベスト調査を実施しなければなりません。木造建築物においても石綿配合建材や吹きつけ施工がなされていることがあり、少なくとも全面禁止となった平成18年4月1日より前に建築された建物などでは、解体だけでなくリフォームや部分改修にとどまるときであっても調査を義務付けられます。

アスベスト調査は設計図書などの事前調査で大まかな使用の有無を把握した上で、目視による検査を行うながれです。目視で石綿使用が疑われるときは現場からサンプルを採取し検査機器で緻密に調べることになります。アスベストの調査のことならこちら

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